トゥシューズの臭いは、生地やソール、つま先にある構造と種類
バレエ トゥシューズの内部 構造
出典:Gaynor Minden 「トゥ―シューズの内部構造」より
バレエダンスに使用するトゥシューズの内部構造はこの様なパーツで構成されています。
トゥシューズはゲイナーミンデン社のトゥーシューズの断面図です。
お使い頂いているバレエダンサーにとって、トゥーシューズはご自身に合う合わない等色々なブランドのトゥシューズを試されているかと思います。
トゥシューズの素材自体は革靴やポリエステル、ポリウレタンを使用した合成皮革よりも汗は抜けやすい構造になっていますが、運動量や足にかかるストレスと負担に置いて、汗の出方が他の靴よりもより多く出る事が想像出来ます。
汗と臭い
靴の臭いの原因となるのは、人の汗と一緒に流れ出る「皮脂」に外部に居る菌が付着しその皮脂を食べ、繁殖します。
繁殖した菌はそのままにすると、悪臭である「イソ吉草酸」を放ちます。
この匂いがいわゆる靴のクサイ臭いの原因となっています。
トゥシューズが臭くなる原因
バレエのトゥシューズが臭くなる原因は前述の通り、非常に足に負担とストレスをかける事で発生する汗の量に対して、皮脂も一緒に流れ落ちます。
この皮脂の代謝は年齢と共に、多くなります。
この皮脂を狙って外気中にいる菌は湿った場所を好む事から靴に付着して繁殖してしまいます。
そうなる前に、トゥーシューズの構造上最も汗と皮脂が溜まりやすいのは、上記の図にある
「中敷き」
「柔軟性ポリマー」
「衝撃吸収材」
に菌が定着しやすいと言えます。
中敷きが足と一番近い接点
中敷きは靴の底と足の接地面と一番近い場所です。
汗の通過する場所で、その下にある吸収剤や底のレザーにまで達する事が出来る構造です。
通常一般の靴では靴の底まで汗は到達しませんが、殆どのトゥシューズの場合構造上トゥシューズの底まで汗の量により到達する事が可能です。
その為、菌は表面上の中敷きだけでは無く、吸収剤、その下のレザーまで菌が定着出来る事がお分かり頂けると思います。
色々なブランドのトゥシューズ構造
出典:Gaynor Minden 「トゥ―シューズの内部構造」より
この様にブランドによって様々な構造とソールの厚みがあり、一概にどのブランドのトゥシューズにニオイが付きにくいかと言う事は言えませんが、素足の感触に近く設計されている為、より汗が染みやすいと言う事も言えると思います。
使用後のトゥシューズにニオイを付けない為には
臭いの発生を防ぐ為には、流した汗を出来るだけ早く乾燥させる事です。
練習後、直ぐに トゥシューズケース に入れてしまう事で、汗の乾燥が遅くなり、湿気が溜まった状態で菌が付着しやすくなります。
ソールの底を乾いたタオルで拭き取ったりする事だけでも、菌の発生を抑制する事は出来ます。
また、部屋に戻ってからトゥシューズを部屋で乾燥すると、部屋にいた菌をトゥシューズに付着させる事にも繋がりますので、出来るだけ部屋の換気を良くした状態で乾燥させる事をおすすめします。
既に匂いが付いてしまったトゥシューズには
既に匂いが付いてしまったトゥシューズから菌を取り除き、臭いを消臭する事は、靴の構造上なかなか難しいと言えます。
ニオイが付いてしまったトゥシューズには、菌を除菌し匂いの発生を抑える弊社の消臭スプレーをお使い下さい。
ナースウォッシュシュセはバレエのトゥシューズにも効果を発揮出来る成分です。
pH12.4の強アルカリ性除菌により、トゥシューズ内に留まる細菌を除菌。
水溶性なので、ソールへの浸透も早く一瞬で効果を体感出来ます。